ついにEC2 AMDインスタンスが東京リージョンで利用可能になりました!
AMDインスタンスの特徴は従来のプロセッサを搭載したインスタンスとほぼ同等のスペックを持ちながら、コストパフォーマンスに優れたインスタンスです。
最新のインスタンスが登場ということで、検証をしようと思い気がついたところを共有したいと思い記事にしました。
AMDインスタンスの比較
インスタンスタイプ | vCPU | メモリ | コスト |
m5.large | 2 | 8 | $0.124/h |
m5.xlarge | 4 | 16 | $0.248/h |
m5a.large | 2 | 8 | $0.112/h |
m5a.xlarge | 4 | 16 | $0.224/h |
インスタンスタイプ | vCPU | メモリ | コスト |
r5.large | 2 | 16 | $0.152/h |
r5.xlarge | 4 | 32 | $0.304/h |
r5a.large | 2 | 16 | $0.137/h |
r5a.xlarge | 4 | 32 | $0.274/h |
見ての通り、単純なスペック比較では従来のインスタンスと同様にも関わらずコストが下がっています。
CPUの処理能力を示すECUがAMDインスタンスでは公開されていないので厳密なスペックの差異については不明ですが、おおよそ大差ないはずです。
そのため、リザーブドインスタンスの契約がないのであれば乗り換えてしまって問題ないでしょう。
ただしこの後に取り上げる内容に注意が必要です。
AMDインスタンスに非対応なAZがある
まず第1の注意点ですが、ap-northeast-1cではAMDインスタンスはサポートされていないようです。
試しにAZ-cにてAMDインスタンスを立ち上げようとしたところ、サポートしていないというエラーが発生しました。
そのため、マルチAZ環境の構築で現行のインスタンスをAMDインスタンスに切り替えようとしている場合には注意が必要です。
※ アベイラビリティゾーン(a/c/d)と実際のデータセンターの対応についてはAWSアカウント毎に異なります。そのため私のアカウントではAZ-cで立てられませんでしたが、人によってはAZ-cで立てる可能性がありそうです。
AMDインスタンスはAutoScalingで立てられない
AMDインスタンスを試そうとCloudFormationを作成したところ、実行に失敗してしまいました。
失敗の原因がAutoScalingのようなので、今度はコンソールから手動でAutoScalingの起動設定を作成しようとしたところ・・・。
そもそも起動設定が作成できませんでした。
どうやらまだAutoScalingでAMDインスタンスを指定した起動設定を作成することはできないようです。
大規模サービスでAutoScalingを使用しない運用はあまりしないと思うので、東京リージョンでAMDインスタンスが利用可能になったからといってすぐに投入するのは難しいかもしれませんね・・・。
とは言え、ずっとこのままなんてことはないと思うので、サポートするまで待つのが良いでしょうね。
まとめ
現行のインテルプロセッサ搭載インスタンスタイプと同等のスペックを持ちながら低コストを実現したAMDインスタンスでしたが、まだサポート体制は十分ではなさそうです。
ただコストカットの面で見ると採用の余地はありそうなので、将来的には乗り換えも考慮に入れられると良いですね!
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