[Slack]ワークスペースのサブドメイン変更の影響範囲を知っておこう!

 企業の社内チャットツールとしてSlackを導入している企業が増えていますね!

 Slackがあればスニペットでソースコードを共有したり、軽いファイルを共有したり、様々なアプリケーションと連動して管理を行ったりできるため、エンジニアには特に人気なようです。

 会社で近々Slackのサブドメインを変更することになったので、色々と影響範囲を調査しました。
そこで気がついたことの共有記事になります。

 

サブドメインの変更方法


 Slackのワークスペース部分を押すと設定用の項目が出ます。
「その他の管理項目」から「ワークスペースの設定」を押すとブラウザで設定ページが開きます。


「ワークスペース名やURLを変更する」からSlackのサブドメイン名を変更することができます。
この変更は直ちに反映されます。

 また、サブドメインやワークスペース名を変更したからといって、強制的にログアウトされたりすることはありません。

※ アプリ版のSlackでは開き直さないと一部の項目で旧ドメインのまま表示される場合がありますが、実際にはきちんと切り替わっています

 

前のサブドメインはしばらく残る

URL を変更すると、Slack は古いアドレスから新しいアドレスへ自動転送します。しかし、この古い URL は他のグループによって登録できるようになるので、注意してください。他のグループが古い URL を取得すると、 Slack は転送を停止します。このためメンバーには、リンクやブックマーク情報をできるだけ早く更新するように伝えてください。
参考:https://get.slack.help/hc/ja/articles/201663443-ワークスペース名や-OrG-名-URL-を変更する

 公式ページに書かれている通り、古いドメインは別の誰かが取得するまでのアクセスは、新しいドメインへ自動転送されるようになります。
 ただし古いドメインは一定期間の確保などもされないようなので、ご注意ください。

 

過去の引用コメント


 SlackではコメントのURLを貼り付けることで過去のコメントを引用することができます
サブドメインが変更になると、引用URLも変更になってしまうわけですが、過去の引用コメントはどうなるのでしょうか。

 結論としては、過去の引用コメントはきちんと残ります
なので過去の引用コメントが消えてしまうかについては安心して大丈夫です。


 余談ですが、Slack内の引用URLをアプリ内で発言した場合には、サブドメイン部分を厳密に確認しないようです。

私のワークスペースの例ですが、
https://hogehogehogehogehogehoge.slack.com/archives/CGZS07ARL/p1552619442004600
みたいにめちゃくちゃなサブドメインにしてもきちんと
https://study-group-member.slack.com/archives/CGZS07ARL/p1552619442004600
にアクセスされます。

 

Slackアプリのhooks先について

 Slackアプリのhooks先についてですが、影響を受けるアプリと受けないアプリがあります

hooks先が
hooks.slack.com
のドメインになっているものは基本的にサブドメイン変更の影響を受けません。

一部のアプリでは
[ワークスペースのサブドメイン].slack.com
へhooksする物がありますので、これらは影響を受ける可能性があります

よく使うアプリとしてはJenkinsやメールアプリがこれに該当します。


 上記はJenkinsアプリの例です。変更前のhooks先URLとトークンに着目してください。


 サブドメインを変更した後では当然hooks先のURLが変更になりますが、トークンは変わりません。

 いずれにせよ、結論としてはSlack内アプリでは影響が起こるものが存在するため、調査が必要になります。

 

アプリ導入者がいなくなると困る

 別件なのですが、Slack内アプリをインストールしたユーザーがいなくなった場合には、Slack内アプリが[停止]状態になってしまいます

 対策としてアプリ管理用のユーザーを作成するか、ユーザーの削除をなるべく行わない、もしくは退会者が出る場合にはきちんと引き継ぎを行うようにする必要があります。

 

まとめ

・ドメインの変更は直ちに反映される(アプリは開き直すまで見た目上は旧ドメインで表示されるがちゃんと切り替わる)
・hooks.slack.com系にhooksしてるアプリは影響は受けない。
・ドメインを変更することによってSlackアプリで生成したトークンは無効になったり勝手に変わったりしない。
・Jenkinsアプリのような https://hogehoge.slack.com/services/hooks/~~ にhooksを飛ばす場合には、hooks先ドメインが変わる(ただしトークンは変わらないので旧ドメインのままでもしばらく繋がる)
・Slack内のコメント引用は現在のドメインと一致していないと表示されない(過去に引用発言したやつの引用も消えない)

 この調査が役立てば嬉しいです。

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