はじめに
2023年1月10日にWindows8のサポートが終了したことで、「Windows8のISOファイルもダウンロードできなくなるのでは?」という噂が流れました。
なんでもWindows7のISOファイルもサポート終了のタイミングで提供を終了してしまったそうです。
このように公式から提供が終了してしまった場合には、二次配布に頼るしか入手手段がありません。
しかし一般的には二次配布は禁止されていることが多く、後ろめたさもあります。
そこで今回は、世界的なWebアーカイブサービスであるWayBack Machineから過去のMicrosoft提供物をダウンロードすることに対する違法性の有無を調べてみました。
先に結論
勿体ぶっていても仕方がないので先に結論から申し上げますと、過去にMicrosoftから提供されていたものをアーカイブからダウンロードして利用することには問題ありません。
Microsoft側がアーカイブからのダウンロードを許容しています。
ただし条件があります。
・Microsoftのホームページ上で提供していたソフトウェアの開発元がMicrosoft以外の場合には開発者の利用規約に従う必要があります。
※ Microsoftが開発・提供していたものに関してはOK
・アーカイブを提供しているリンク先の安全性についてMicrosoftは保証しない。
といったものです。
そのためWebアーカイブから提供が終了してしまったOfficeやWindows Movie Maker、古いISOファイルなどをダウンロードすることに対して違法性はありません。
フェアユース
WayBack Machineはアメリカの「フェアユース」に基づいて運営しています。
これは一定の条件を満たしていれば、著作者の許可なく著作物の再利用ができるという法律です。
これにより、Microsoft以外でも一般的に多くのケースではフェアユースが適用されて、合法的に過去の配布物をアーカイブからダウンロードすることができます。また、違法性のあるデータや提供したくない著作物については、著作者自らがWayBack Machineへ削除の申請を行うことができるため、今ダウンロードできる多くのものはフェアユースの適用範囲に収まっているはずです。
しかし、フェアユースはあくまでもアメリカの法律であるため、日本の著作物をWayBack Machineのアーカイブからダウンロードした場合には二次配布物の取得という扱いになり違法となる可能性があります。また、WayBack Machineは単純なbotクローリングによってデータを収集しているに過ぎないため、アメリカの著作物であっても二次配布が禁止されているものが紛れ込んでいる可能性を考慮しなければなりません。
おわりに
WayBack MachineをはじめとするWebアーカイブ(インターネットアーカイブ)の違法性について触れていきました。
一歩間違えると著作権を侵害してしまったり規約違反となってしまう場合があるので、きちんと把握して上手に使いこなせると良いですね。
もしも不安な場合には著作者へ何らかの手段で確認を取ると、より安全で誠意的かと思います。
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