[ガジェット] LinuxスマホのPinePhoneが届いたのでいろいろ触ってみた!

最近面白いガジェットを購入したので技術的な内容ではないのですが記事に残したいと思います。
今回記事にするガジェットは「PinePhone」というギーク向けのスマートフォンです!

↓ 別記事となりますがPinePhoneでは手軽にdocker環境を扱えるので、以下のようなこともできちゃいます。
[Pinephone] PostmarketOS上にDockerでVSCodeを実行する
夢が広がりますね!

PinePhone紹介

なんとこのスマートフォンは通称「Linuxスマホ」と呼ばれており、スマホ向けにチューニングされたLinuxOSをインストール可能な端末となっています!

今回購入した端末ではpostmarketOSと呼ばれるAlpineLinuxをベースにモバイル向けに改良されたOSがプリインストールされています。

物理的にセンサーなどのデバイスをON/OFFにできたり、microSDカードに様々なLinuxOSのイメージをインストールして挿入することで、そのイメージのOSを立ち上げることができます。なんとなくラズベリーパイを彷彿させる仕様ですね。

なお、購入は必ず公式サイトから行ってください。
ヴェルテや舶来ガジェットは同一人物がオーナーの詐欺サイトなのでご注意。

postmarketOSを試す


まずは最初からインストールされているpostmarketOSを試してみます。
SIMはLINEモバイルのDocomo回線を使用。きちんと使えました!

さて、全体的な操作感なのですが・・・基本的にもっさりとしています。

手持ちのスマホで動作を撮影したので実際に見ていただくとイメージが付きやすいのではないでしょうか。

↓postmarketOS 重い・・・。

FireFoxのアプリケーションをタップしてから実際に起動するまで5秒ほどかかりました。
ターミナルだけで操作するなら問題ないかもしれないですが、せっかくのスマートフォンでGUIを使わない運用は厳しそうです。


また、デフォルトでは設定項目に「日本語」があるにもかかわらず、実際には日本語フォントに対応していません。
そのため日本語は常に文字化けした状態で表示されてしまいます。

ただし、こういったちょっと足りないパッケージに関してはLinuxらしく自力でインストールして解決できるのが魅力のひとつかもしれませんが。。。

# 日本語に対応
sudo apk add font-not-cjk


フォントを追加して再起動をしたところ無事に日本語の表示が可能になりました。
また、この対応だけで日本語入力のキーボードも利用可能に。

めちゃくちゃ重いことに目を瞑れば、postmarketOSはモバイルとしての完成度は高そうですね。

Ubuntu Touchを試す


続いてmicroSDカードにUbuntu Touchのイメージを焼いて再起動してみました。

この状態ではUbuntu Touchが立ち上がりますが、microSDカードを挿入しない状態ではプリインストールされているpostmarketOSが立ち上がるようになります。複数のOSを使い分けられるので面白いですね。


ちなみにUbuntu Touchはセットアップの段階で日本語を選択することができます。
日本語の翻訳もほぼ完璧なので安心ですね。

↓ Ubuntu Touchはヌルヌル動く

動画を見ていただけるとわかるのですが、postmarketOSと比較すると圧倒的に動作が軽いです。

また、UIもモバイル向けに最適化されているため操作に不便さを感じさせません!

↓ Ubuntuバグ

ただしかなりの量の不具合があるようで、所々挙動がおかしいです。
この動画ではSIMの設定をするためにAPNの編集や追加を試みていたのですが、設定の保存が反映されなかったり、選択した項目とは異なる設定になっていたりします。

その他にもマウスやキーボードを接続した時にどちらか一方が動かなくなったり、マウスカーソルの移動可能範囲がおかしい、一部の設定項目がきちんと反映されないなどが発生しました。まだまだ開発中のOSということが感じられますね。

PC感覚でコマンドを打つと死ぬ


最新の状態にするために

sudo apt-get upgrade

を叩いたところストレージがいっぱいになってしまいほとんどの操作が不可能に。

仕方がないのでmicroSDのパーティションを拡張しようと、このままPinePhone上でコマンドを打っていたのですが、OS領域を破壊してしまい起動不可能にまでなってしまいました。

もちろんmicroSDを焼き直せば済むので大きな問題にはなりませんが、ちょっとだけ注意が必要ですね。

終わりに

たったの16000円程度で購入できるLinuxスマホでしたが、まだまだLinux環境をスマホサイズで持ち歩くことは厳しそうです。

また、LinuxということでVSCodeなどの開発環境が立ち上がることにも期待したのですが、Ubuntu Touchはデスクトップ向けのアプリケーションはほとんどが非対応であり、postmarketOSは動くものが多いけれども動作が重いということでLinuxPCライクに利用することはほぼ不可能でした。

ただし値段はスマホやPCと比べると安いうえにSIMカードの挿入が可能でカメラもバッテリーも搭載とIoTクラフトが好きな方にとっても選択肢になりそうですね。

久しぶりに面白い買い物をしたので紹介の記事でした!

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