コロナウイルス、日本でも無視できないほどの影響が出ていますね。
今のところ有効な治療手段が存在しないうえに、感染力の強さから爆発的な拡大を見せています。
そんな中で私たちにできることは不要不急の外出を避ける以外に何かあるのでしょうか。
「#家にいるだけで世界は救える」なんてTwitterタグも流行しているので、家にいながら世界を救う方法を考えてみようと思います。
Folding@homeが着目されている
Folding@homeは、世界中の家庭にあるパーソナルコンピュータ・ゲーム機・スマートフォンなどの身近なマシンを、分散コンピューティング技術によって科学研究に利用するプロジェクトである。参加者は無償のボランティアであり、おのおの所有するマシンに専用ソフトウェアをインストールし、アイドル時に余る計算リソースを提供する。研究者は、本プロジェクトの成果であるタンパク質の解析情報を手がかりにスクリーニング(ふるい分け)することで、アルツハイマー病・ハンチントン病・パーキンソン病・癌・各種ウイルス対策などの研究効率を上げることができる。
参照:Wikipedia
URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/Folding@home
Folding@homeとはPCやプレイステーション、スマートフォンなど様々な家庭用コンピュータから計算のリソースを提供してもらうことで、ウイルスの研究に役立てるプロジェクトです。
2020年2月27日からコロナウイルスの研究のためにFolding@homeが使われることが発表されたことを受けて大幅にリソース提供者が増えているようです。
なんと3月下旬の時点で並列処理能力が1EFLOPSを超えました!
これは世界第1位のスーパーコンピューター「Summit」の5倍、最近引退した日本のスーパーコンピューター「京」の100倍の処理能力です。
※ なんと4月7日時点で1.5EFLOPSを超えたそうです!!
団結の力ってすごい!!
誰でも、簡単に、様々なプラットフォームでリソース提供が可能ですので少しでも多くの方に協力して貰えればと思います。
インストール
インストールはこちらの公式ページから行うことができます。
「START FOLDING」を押すとインストーラーのダウンロードページに遷移します。
今回はWindows10のPCで起動したため、Windows用のインストーラーが選択されていますが「MacOS」や「Debian」「Ubuntu」など様々なOSに対応しているようです。
インストーラーを起動したら基本的には特に設定は操作せずに「Next」を押して進めていきます。
確認した限りでは特に怪しい項目などはありませんでしたが、念のため軽く確認はしつつ進めましょう。
インストール方法の選択項目があり、「Custom install」を選択した場合には詳細なオプションの設定を行うことができますが、ベストな選択が分からないので「Express install」で良いと思います。
インストールが完了すると、Windowsの場合はWindows Deffenderが反応します。
ファイアウォールの許可をしないとFolding@homeが起動しないため、明示的に許可してあげる必要があります。
これでインストールは完了したので、Folding@homeでリソース提供に参加する準備ができました。
設定
Folding@homeはブラウザから簡易メニューを開くことができます。
「I Support research fighting」からどの病気の分析に協力するかを選択する必要がありますが、コロナウイルスの場合は「Any disease」を選択します。
「Identity」からはリソース提供者の名前や、チームで登録して貢献度ランキングで上位を競ったりすることができます。
ちょっとしたゲームみたいで面白いですね。
リソース提供は、「常に提供」するだけではなく、PCを使用していない「アイドル状態の時に提供」をすることもできます。
ちなみにFolding@homeを起動してから5~10分程度は処理は開始されないようです。
分散処理の準備のために多少は時間が必要なのかもしれません。
チームに招待されている場合は「Identity」の設定から参加するチームの番号を入力します。
TwitterやYoutubeなどで検索すると日本人チームが結構見つかるので積極的に参加してみると良いかもしれません。
貢献度のランキングはこちらから確認することができます。
見てみるとAWSのEC2Spotユーザーってのが上位に出ていますね。
AWSのスポットインスタンス群も参加しているということでしょうか?
ブラウザ版の簡易メニューだけではほとんど設定を行うことができませんが、アプリケーションアイコンを右クリックすることで「Advanced Control」を開くことで詳細設定を行うことが可能です。
↑こんな感じ。
デフォルトでは省電力向けの設定になっているので電気代を気にせずにガシガシ貢献したい場合は強気に設定しても良さそうですね。
おわりに
医療の発達のためにスーパーコンピューターの存在は必要不可欠と言われてきました。
既に引退したスーパーコンピューター「京」の医療分野での用途によると、病気の原因となるタンパク質の結合シミュレートのために膨大なパターン予測が必要になることから強力な処理能力を持つコンピューターが必要だったそうです。
私は分散処理分野のエンジニアでもなければ医療関係者じゃないので詳しくは把握していませんが、実際にはそれ以外にも様々な用途で強力な処理能力が必要とされるんでしょうね・・・。
Folding@homeを使えば、自宅のコンピューターをコロナウイルスの研究のために役立てることができます!
電気代やCPU/GPUの寿命が気になりますが、少しでも貢献したい!協力したい!というゲーマーさん達が居たら是非とも試してみてください!!
「コロナウイルスの分析演算には俺も協力したんだぜ!!!111(キリッ)」と自慢できちゃうかもしれません!!
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